2007年5月6日日曜日

つれづれなるままに

つれづれなるままに、
日暮らし、硯にむかひて、
心にうつりゆくよしなし事を、
そこはかとなく書きつくれば、
あやしうこそものぐるほしけれ。


日本人にとっては どなたもかならず一度は 目にしたことのあるであろう、
吉田兼好の徒然草、序段です。

占い師の家系に生まれ、三十代で武士を辞し、出家、比叡山にて仏門修行。
その人生の中からうまれでた無常観、
蒙古襲来の二年後に生まれ、鎌倉幕府の衰退、足利尊氏の室町幕府を見てきたという、
時代背景に裏打ちされているのでしょうが・・・
それは
人生の羅針儀が指し示すさきを見極めようとおもう 今、
座右におきたい書物です。

そして、noir フランス語、黒
それまで 与えられるままに 享受してきた色の氾濫に疑問をいだき、
三十代で選びとった おのれの いろ です。
当時は それこそ、よろい、だったのですが、
それから 何年もたった今は、もうなくてはならない いろ です。
黒は 色ではないのですよ、と アドバイスしてくださった方が ありましたが、
なぜか 手放すことが出来なかった いろ です。
たしかに、むかしは 弔いの色でしたし、夏には 決して着ない色でした。
いまは 時代がかわったとでもいうのでしょうか、
そんな 禁忌は だれも気にしませんが・・・
それも おのれの人生にあった出来事として 
必然・・・では 意味が強すぎますが、
なくてはならなかった episodo です。

徒然 を ennui と 訳した 辞書がありました。
あたらずといえども、・・・・とおからずとも いえそうですが、
それもまた おもしろくかんじられます。



それほど深く考えずに 選びとった 

「徒然」と「noir」

意外にも だいじな Keyword だったかもしれません。

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