2007年5月25日金曜日

アルジャーノンに花束を・・その2

「アルジャーノンに花束を」について書きたくて先日の文章を書き始めたのですが、そのSF小説に行き着かないままに終わってしまいました。

そこで 今日のトピックは

「アルジャーノンに花束を」

大好きな小説です。

主人公はチャーリー。チャーリーは知的障害者。小説は脳手術前のまだ、めちゃくちゃなつづりの三月三日の報告から始まっています。チャーリーは脳手術をうけて 正常 そして それ以上の存在になってゆきます。しかし、チャーリーははたして幸せになったのでしょうか。

アルジャーノンはチャーリーとおなじ脳手術をうけた白ねずみの名前。 チャーリーにとっては特別の存在です。賢くなったはずのアルジャーノンはある日えさを与えようとしたファイに噛み付きます。アルジャーノンはどうしたのでしょう。

そして、悲しいことに、この出来事はチャーリー自身に起こることのまえぶれでした。

「ひとにわらわせておけば友だちをつくるのわかんたんです。」

これはチャーリーの最後のメッセージです。

ダニエル・キイスのこの小説、ユースケ・サンタマリアがドラマで演じていました。ご存知の方も多いでしょう。また、1968年には クリフ・ロバートソンという俳優が主人公を演じた「チャーリー」という映画になっていますが、なんとこのクリフ・ロバートソン、最近では「スパイダーマン」ピーターのおじさん、ベン・パーカーを演じていました。

さてさて この小説をはじめ、障害をもつ人たちを主人公をしたSF小説がいくつもあります。その世界を前にすると、正常者であるということが、なんぼのもんじゃい!!という気になります。人間とは 正常というレッテルをもつ者であれ、障害者というレッテルをもつ者であれ、悩めるものであることはちがいありません。

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